透明境界線

生きていく。詩を書く。

意味

喫茶店のBGM。
冷めた珈琲。
テーブルの隅に置いたまま、読まない本。

全部に意味がある。
意味のないものは、本当はないと知っている。少なくとも私の世界では、意味のないものはない。色。煙草のパッケージの色、柄、文字。珈琲は、なぜ、茶色いのか。鞄にはなぜ、持ち手が必ずあるのか(クラッチバッグを除く)。すべてのものたちは必ず意味を持つと教えてくれたのは、きみです。
句読点の打つタイミング。
人間の背の低い高い。
体型。
顔色、顔の形。目の黒目の色。爪の形。ネイルの色。その人の好みの色。
葉っぱの形。風の匂いと強さ。波のうねり方、大小さまざま。

そういう事に、気付けて良かったと思います。