透明境界線

生きていく。詩を書く。

歪な愛情

失ったものを取り戻すことはできない。しょうがないことだと思う。
けれど例えばそれが人だとしたら、私は悲しくってやりきれない。

ひとは死ぬとどこへいくのだろう。
天国?天国はあるのか。三途の川はあるのだろうか。

きっと私は、赤ん坊のころ母に抱きしめてもらったと信じたい。
放置されてしまっていた時も父に殴られてしまっていた時も、それは歪な愛だった。
そう思えるようになってから、複雑な気持ちがからだで交差している。