透明境界線

生きていく。詩を書く。

切り取られた枝が花瓶に飾られている
その景色を覗いて
くらく笑う
花は
覗かれているようで縮んでいる

大家からの手紙を読んだものを
シュレッダーに入れた
あのさ、言葉なんか必要ないのかもしれないよね
って
今誰かに言いたい。

枝分かれしたものの先を睨んで
未来に導くことができるのならば誰だって簡単に
しているはずだ濁った目が
窓辺で立ち竦む