透明境界線

生きていく。詩を書く。

死者

死者

空が見えない雲も漂ってない
死んだ人はどこへ行くのだろう(体がからっぽ)なんだろうか、
ちっとも解んない

死んだ人は
蘇らない
これを私は知っている
あの人は洞窟の氷結のなか
あの人は暖かい桜のした
きっとそうなんだろうと自分を宥める
こんなことを考えていると
私はまだ死にたくない、死ぬのが怖い
そう思えるよお母さん!

あなたを想って哀しみに暮れる夏に夕焼けが見られない

届かない
手を伸ばしてもあの子に
会えない私は飛べない。