透明境界線

生きていく。詩を書く。

死にたみで交番へ逃げ込んだ

希死念慮が強まったのは記念日鬱のせいだと思う。
2年前の夏に未遂をしたせいだ。両親がいない寂しさもあるとは思うけれど。
この間、夜に家を出て、近場をうろちょろしていた。消えたかった。死ぬまで鬱ならもうおしまいにしたかった。遠くに見える交番にどうしてだか咄嗟に駆け込んだ。「死にたくなって今にもやらかしそう、なんですけど…」と交番のおじさんに一言。
「どういうことかね?」
「いや、あの、死にたいんですけど!!」

どこに住んでるか、名前、年齢など色々と聞かれ、警察に保護されることになった。○○警察署の生活安全課まで送られた。質問責めにあっている時なんかもうしどろもどろで大泣きだ。署に送られて、女性警官?に話を聞いてもらう。病院に行きたいかどうかを聞かれ、行きたいと言ったけれど、東京都はもういっぱいいっぱいで無理だそうだ。こんな一晩だけで搬送される人がそんなに大勢いるのに驚いた。
「安定剤飲んじゃおうね」と言われリスパダールを飲む。女性警官はこの薬を知っているのだろうか、「それ苦いんだよね」と。私は無言だったけれど。

警察の人がとても優しかった。
それだけで十分に救われた。
もう少し生きていていいのかなって思った。

もう死ぬとかじゃなくて普通に入院したくなった。グループホームに行くのも怖いし環境変えたくない、変わっていく自分が怖い。

その日は警察の車で自宅まで送ってもらい、疲れて翌日まで16時間も寝た。
恋人にあったことを話したら、「生きているだけでいい、あなたはそんなに遠くへ行かないでください」と言われた。
鬱で苦しくて死にたくなっても、私は助けて欲しくて交番へ逃げ込んで、今日もどうにか生きている。生き抜いていいんだ。

ひとりでいるのが、怖い。