透明境界線

生きていく。詩を書く。

ことばのすれ違い

新宿で彼と一生のお別れをしたあと花を買う
新宿は豪雨と道路のど真ん中で叫びたい衝動に駆られる
命は一瞬
つんと尖った心で彼を刺したのかもしれない
恋も一瞬
気怠い身体は低気圧の下降のせいにしたい
メッセージの削除、削除、削除の繰り返しは
だいたいどういう事よ
彼が私に伝えたかったことは単なるエロスで
困惑するだけってきっと知らない

恋も愛もしていたけれど
未だ知らないままで
新宿が豪雨になるまで此処にいましょうか
花のことも忘れて