透明境界線

生きていく。詩を書く。

置き引きに遭って悲しくなった話

先週の木曜の夜、置き引きにあった。
相手は、言いづらいのだが出会い系の年が一個下のひと。
ドライブをしていてカバンを車の中に置いたまま途中でトイレに寄って、コンビニから出たら乗っていたその車はもうなかった。
相手曰く「ガス欠になるから今ガソリンスタンドに寄っている」。この時点でもう怪しい。普通だったら、ひと言言った後に行くはずだ。私はこの時110番をした。
やられた、と思った。この夜はとても寒く雨もザーザーと降っていて、一時間待っているだけで足腰がとても痛くなって、泣きそうだった。それに自分はダメな人間だという認知も働いた。昔から出会い系をやりがちだった自分に天罰が下ったと感じた。
こんな目に遭うなら初めからやらなければよかったのに。

警察官が来て事情を説明して、相手は「お巡りさんがいて怖いから行けない」とメッセージを送ってきた。は?と思った。自分が悪いことをしていなければ、警察を怖がる必要もないはずなのに。つまり、きっと、その人は過去に警察のお世話にでもなったのかもしれない。
これが初めてではない可能性が高い。

カバンごと置き引きされて、兄が迎えに来て、まあその間私は、その地域にいる筋金入りのヤンキーに話し掛けられて世間話をしていたり貰いタバコもした。夜遊びしている人の中にも根が優しい人もいるんだなあとしみじみヤンキーの優しさを体感できた。私も実は昔、警察のお世話にはなっていないけれど夜遊びに耽っていたので過去を思い出した。
救いはそれだけ。

昨日、警察から電話がかかってきて、財布のみが見つかったそうだ。
私の中ではもう半分、忘れていたことなので今頃思い出させるようなことを…とも思うし、もうその財布は使わないと思う。
出会い系はもう前から登録しているマッチングアプリしか使わない。しばらく会ったりしたくない。今周りにいるひとを大切にしたい。