雨粒あめ子の透明境界線

メンタルと詩の保管所

永遠の別れについて

母を亡くしてから
ひとりきりでいるのが居た堪れなくなった
母を亡くしてから
過去を思い悩むようになった
過干渉と無関心にされたことは
とっくのとうに
許した
ただ わたしのなかにできた
ぽっかり大きな空洞は
誰にも埋められない
自分で埋めることすら

求めていたのは大きな愛
逃げたいとき駆け込めることのできる抱擁
母にはそれができなかった
不器用だったのかそれとも
わたしに呆れていたからか

こういった嘆きを
いない母に言えるはずがない
ほんとうに愛されていたのか
確かめることができない

喫茶店にいるのに
手がきんきんに冷えて今にも
凍る

春は母の季節
三年目はまた
物思いに耽ける時間が伸びる
永遠の別れがあることを
わたしはずっとずっと前まで
知らなかった