透明境界線

生きていく。詩を書く。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

雨脚があまりに強いもんだから アイスクリィムをぺろり舐めた 言葉がコソリとも浮かばないものだから 優越に浸ってみた ここは地球のどまんなか スマホの後ろにスマホリングをくっ付けて 愛する人に 読まれることのないメッセージを 送信する 雨粒は 下半身…

ことばのすれ違い

新宿で彼と一生のお別れをしたあと花を買う新宿は豪雨と道路のど真ん中で叫びたい衝動に駆られる命は一瞬つんと尖った心で彼を刺したのかもしれない恋も一瞬気怠い身体は低気圧の下降のせいにしたいメッセージの削除、削除、削除の繰り返しはだいたいどうい…

死にたみで交番へ逃げ込んだ

希死念慮が強まったのは記念日鬱のせいだと思う。2年前の夏に未遂をしたせいだ。両親がいない寂しさもあるとは思うけれど。この間、夜に家を出て、近場をうろちょろしていた。消えたかった。死ぬまで鬱ならもうおしまいにしたかった。遠くに見える交番にどう…

奔走

いかがわしいもので私を弄ばないでもっとまじめに本気になって私の体に絵を書いてみて溢れ落ちるものは愛よりも欲膨れ上がった風船が空へ飛んでいく途中で割りたくなる不気味腕の上を蟻が這いつくばる可愛い 困難な状況が自分を強くするのコーヒー美味しいの…

死者

死者 空が見えない雲も漂ってない死んだ人はどこへ行くのだろう(体がからっぽ)なんだろうか、ちっとも解んない 死んだ人は蘇らないこれを私は知っているあの人は洞窟の氷結のなかあの人は暖かい桜のしたきっとそうなんだろうと自分を宥めるこんなことを考え…

ご報告

風邪を拗らせて肺炎と喘息になった。息は普通にできるけれど、夜間の咳と声が出ないのはずいぶん大変だ。せめて体だけでも健康であることが、どれ程幸せなことだか今この瞬間痛感している。熱はやっと今日になって平熱まで下がり、先週末は39℃超えで死ぬかと…

嫌い

退屈な毎日を変えたくて服を買ったの。夏、じりじりの天井汗ばむ体が笑えない今年二着めの服はキャメル色したカットソーあなたに見せたいなんて思いながら選んだ一着!赤ちゃんの泣き声くるしいよダイレクトに、子宮に、ひどく響いて痛む私子供産める体じゃ…

環境が変わることに対する不安

梅雨が明ける前にものすごく暑くなった。夏嫌いの私はこてんぱにされた。新調した傘の出番も少ないまま梅雨が明けて、忘れかけた頃に生理が来た。安堵。痛い。1日目が悲惨だった。 歯医者で治療中、口を開く疲れなんかどうでも良くてどうしても生理痛が酷く…

干からびた多肉植物に水をやる太陽光が目をつん裂くように街道沿いを歩いていると漂う刻苦水分の足りていない体はのっそりと歩くことをやめず(あたかも健康体かのうように)熱病に冒された、午後二時勢いなくポカリを買ってすぐさま帰宅しアイスノンに頭を…

あんたの手口とわたしの命

巧みな語り口でやられようとしない様に気をつけていた杖があるだけで救われる気になっていたのが間違いだった杖を持ち歩くせいで舐められることの方が多かった 生きていてはいけないのでしょうか全然良くなんかない地獄の沙汰の人生が底にありその上に最低な…

RとO

今日の夜をどう過ごそう精神の落ち着かない熱帯夜をクーラーと悴む足指だけが意識を高めるこんな斬新になりたげな私をどう殺めよう刀があったら即座に腹切るんだそんな卑怯な内向性確信の持てない明日に生はあるだろうかRがあったとしたらOのバッテリーはも…