透明境界線

生きていく。詩を書く。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

脊髄損傷から丸2年

2年前の8月12日。私は飛び降り自殺を図り、腰椎を破裂骨折と足の甲の骨を折り緊急手術と入院をした。ICUに入っている間、兄に『どうして死なせてくれなかったか』と泣いたりしていたし、母に会いたかったのにそれすら叶わなかったことを、強烈な痛みを麻薬で…

コラージュ詩

残るもの

飛び散った花束は夕立ちと重なる。青い海が見えない場所で立ち尽くす私。苦いまどろみが向こう側に見える頃、こんがらがったあの頃の糸の色を思い出した。やさぐれていて不適切な情動が心に染みて痛い。あおい、あおいものは罪。

悲観に夢中

一人暮らしすることになりました

やあやあ。 情緒不安定になっているのは台風のせいにしてやりたいところだが、今自分のいる分岐点がそうさせているとも大いに考えられる。 手を拍手して電車のホームを歩いているサラリーマンと一緒に踊りたい。 つまりは現実逃避のように。 今日なんですが…

ひとりぼっちの紐

木漏れ日だって別に、体に優しくしてくれるわけじゃないし。コクトーの詩を完全に理解できないもの。夏は秋色に少しずつ色づいてきて、私の名を呼んだ、きこえた』 ブラウンのジャケットまだ早いのに押し入れから引き出してきましたホット珈琲が生温くなる前…

星屑になろう青雲になろう飛び越えて宇宙の屑になれ/深呼吸のない生活/腰痛のない体欲して分身を探す レクイエム・シンドローム。

予兆2

突然の 秋の便りに体が驚いて いつもの何倍もの睡眠を重ねた 夜になり むくりと起きて水を飲む(つめたい) 青のストライプのロングシャツを羽織って 隣の街まで散歩をすると 北風 舞う 死ぬことよりも生きることの方が数倍も難しい、 少しの頭痛を持ち寄りな…

予兆

西瓜を食べた夜の 静けさと 秋の匂い 単純なことがどれほど難しいかと苦しむ感情を風が止めさせた いまはかんがえなくていいものを 考えてしまって脳がパンク しない為の 北風

モノクロ

コップから溢れた水を掌で掬うように雑感まで拾おうとしたでしょ煙草にライターではなくマッチで火を点ける瞬間ならどんな言葉でも言える気がした(今の私を忘れないで)どんな君でも君は君そう言ったあなたは忘却のかなた 犬に似ていると言われたり面白いねと…

孤高の空から笑っている

有限の命は細い糸の上でまたがるようにして歩くあれの痛みはことばにあらわせず真夏にホカロン貼り付けて誤魔化す痛い=生きている極端思考が胸を霞ませるぼやが起きたら直ぐに気づく太い血管の中に流れるものの見えにくさ孤独感に脅かされて悪魔に化ける明…

限界

居場所がない。もう、居場所がない。 台風が通過している間、深い闇の中で膝を曲げて浅い息をしていた。過ぎ去った日、区役所の福祉課に行った。(グループホームに入居できるかどうかの相談をしに)結果はグレーだった。生活保護課に相談するしかないとか、家…

侵食

左斜め下の橙が ながくみえるようなきがして綻んだ 37.5℃のやつれた体が余計で剃刀で削るやすりかげ、まるで うたえばいい わらえばいい なけばいい 死んでしまいそうな命を もちはこべばいい

それは

また夜が来るから 速足で線路を跨いだ 蝉が涙を流さないのは 正面から命をみているから