透明境界線

生きていく。詩を書く。

あんたの手口とわたしの命

巧みな語り口でやられようとしない様に気をつけていた
杖があるだけで救われる気になっていたのが間違いだった
杖を持ち歩くせいで舐められることの方が多かった

生きていてはいけないのでしょうか
全然良くなんかない地獄の沙汰の人生が底にあり
その上に最低な環境が寝転んで
一番うえは未だなにも見えない
お腹が痛けりゃホカロン貼るし
眠れなけりゃ睡眠薬飲むし
苛々憤慨しそうになったら頓服を

こんな人生を自分が愛するほか
誰が愛すると言うの
昨日私を騙そうとしたあの人今死んだ
あっけないです命って。

口惜しいなら次勝てばいい
そう簡単に
言わないで
特別じゃない私を特別に出来るのは
私だけ

RとO

今日の夜をどう過ごそう
精神の落ち着かない熱帯夜を
クーラーと
悴む足指だけが意識を高める
こんな斬新になりたげな私を
どう殺めよう
刀があったら即座に腹切るんだ
そんな卑怯な内向性
確信の持てない
明日に
生はあるだろうか
Rがあったとしたら
Oのバッテリーはもう
ない