透明境界線

生きていく。詩を書く。

氷の指先から見える世界はどうだ
つめたいって言わずに無意識で歩くことが出来るんだろう
「魅力的」

怒鳴る声は窓辺から聞こえない
真っ当に生きなさいと
言われたまま
育った手足
いまは氷の世界上で千鳥足しているよ

「かなしいか」

泣かないで責めないで泣いて
許して、
笑って、
そのことばで君は救われるだろう
この先は

暖かい背中を眺めなよ