透明境界線

生きていく。詩を書く。

親から与えられた罰

悲しみ、満ち足りなさ、孤独。
今思えばそれらは私が幼い頃体験した物事から、積み重なって「常にまとわりつく感情」の一部だ。
父や母から怒鳴られ、否定され、ネガティブな人間である私が今いる。こんな風に育てやがってとも、思う。
しかし、その気持ちをぶつけられる親は今はいない。いつの間に1人にされて(ひとりになりたくてなったわけではなく)、私が完成された。

ひどくちっぽけで。
不格好で。
36歳になった今、将来に特別な感情を持てなくなった。せいぜい作業所に通ってひとりぼっちな人生をあゆむんだと思う。恋人は作りたくても作れない。5年前に飛び降りて後遺症がのこっているから。
楽しみが分からない。
楽しみ方さえ分からない。

明るい未来の考え方くらい、親に教えてもらいたかった。罰ばかり与えられた小さな私は、今でも心のど真ん中で偉そうに生きている。